今回は「大学」についての話。
すでに卒業して社会人になってしまった人にとっては縁遠い話かもしれないが、これからの世の中で必要とされる能力を考える上で、「大学がどうなっているのか?」は重要な論点を提示してくれる。
時代が進み、求められる知的水準は上がり続けているにも関わらず、今、「大学」はかなり苦しい状況にある
東大を出て博士課程を終えたポスドクが、職が見つからずにうつ病になるといったことすら、珍しいことではないと聞く
なぜここまで大学が苦しくなっているのか?
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
大学が苦しくなったのは、影響力のある研究成果を出しやすい「美味しい部分」がなくなって、研究分野が細分化しすぎたからではないだろうか?
小さく細かくやっていくしかなくなって、今は隣の研究室の人がどういったことを研究しているのかもよくわからない状態
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
学術的な成果が、わかりやすく「生活水準の向上」や「夢の実現」に繋がった時代はあった
電車が走り、テレビや電子レンジが家庭に普及し、人類が宇宙に到達した
科学が人々の生活を便利にし、大きな夢を与えていたのだ
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
今の科学や学問は、高度化、複雑化、細分化しすぎて、素人にはまったく何もわからないものになってしまっている
そもそも学者であっても、専門分野以外は全然知らないといったことが多い
自分の生活とは縁遠いものに興味を持って、支援しようとする人はそれほど多くはないだろう
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
原理的に考えれば、細分化しすぎた科学は、これからどんどん腐敗していく
分野が細かくなれば、研究の成果を検証できる人がいなくなるので、小保方さんを排除できない
あと、すでに真面目に研究するより、適当にメディアアートとか言って庶民を煽ったほうがポジションを得られるようになってきている
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
今、大学が軽視されているというわけではないと思う
たいていの人は大学に権威を感じ、親は子を熱心に勉強させようとする
しかし、その競争のトップをひた走ってきたはずの博士課程の待遇が悪いというのは、どういうわけか?
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
「勉強できるのがエラい」というのは20世紀に全盛だった価値観
これからの大学の勉強は、労力に対してのコスパが悪いものになっていくだろう
学問が不要なわけではなく、すでに成果を出して人々の生活を向上させきってしまったが故に、これからやる側にとってはおいしいところがないのだ
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
今の学問が迫害されているわけではない
ガリレオが異端審問にかけられるといったことにはならず、学問の自由は保証されている
ただ、パフォーマンスが上がらないので、金が出されなくなってきた
過去に培った権威はまだまだ機能しているが、本質的にはあまり興味を持たれていない
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
今の優秀な人は、大学というシステムの中でポジションを得ようとするよりも、起業して社会構造自体を変化させようと考えるようになってきている
未知のものに対する根本的な姿勢は変わらないかもしれないが、今は自分が考えたシステムを世の中に打ち出そうとするほうが、よりエキサイティングなのだ
— ドラゴン忍者 (@dragonnninja) 2018年11月9日
今の時代にふさわしい能力を身につける方法については、本ブログのほうの「今の時代にふさわしい教養を身につけるために何をすればいいかを徹底的に解説する」などの記事を参考にしてほしい。